改めて感じたのは、ことソロギターに関しては、音色や表現など「右手で決まる」ということ。ライヴと違ってスタジオで録音する際は、スタジオの器材の質の高さも相まって「まる裸にされる感」が更に上がりますし、各弦に対するちょっとした爪の当たり方や、力の入れ具合で、信じられないくらいの出音の違いが生じます。単音に限らず、和音も。アコギに関しては「右手を制す者がギターを制す」といっても過言ではないかと、つくづく思います。ただ、練習しても練習しても、道は遠いのです・・・だから、僕の場合は「その日、その時のベスト」を目指すしかなし(!)と言い聞かせています。今回も、そう思いつつ頑張りましたが、弦のビビりとか、ギターが身体(足の太もも部分)に擦れる音などなど、あえて残したままにしてあります。理由は、単に「そこで弾いている感、があるから」です。最近のテクノロジーを使えば、かなり細かく編集が出来て、しかも完璧なところまで持っていけるのしょうが、どうでしょうか?
ボーカルでも、ピッチ補正する器材があったりで、「完璧な歌手」を目指すこともできるようですが、どうでしょうか? 思い返せば、僕らの時代は、1曲を通して何回か唄ったものですが、今は、極端な例だと、歌詞の1行1行づつ録音という流れもあるそうですね。そんな話しを聞いた時は、さすがにビックリしました。まぁ、人間、十人十色ですから、その分だけのやり方(+考え方)があってしかりですが・・・
とにかく、毎回、レコーディングは色んな事を教えてくれますし、考えるきっかけも与えてくれます。何より、自分のことがよく分かります(笑)。
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