たまに聞かれることがありますので、それについて少し書いてみます。その質問は、「ライヴ中の録音、撮影はダメなんですよね?」というもの。僕のソロギター・ライヴに来てくださる皆さまはご存じだと思いますが、小さな会場でも、大げさなくらいの「開演前アナウンスCD」を流して「諸々ご遠慮ください」とお願いしております。理由は、肖像権がどうしたこうしたの問題ではなく【集中力が散漫になって演奏に悪影響が出る】という一点なんです。ライヴ中、MCでアホなことを言っていても、いざ演奏となると、ものすごいエネルギーを使って集中しています。しかも、耳はダンボ状態になって、会場全体の雰囲気までも自分に取り込もうとしています。よって、気が散るようなことがあると、一瞬にしてプツンと流れが切れてしまうんですよね。「間」が「魔」となる瞬間・・・じつに怖い時(笑)。かと言って、「絶対に音をたててはいけませんよ、息をころして見てください、聴いてください」と高飛車なお願いをしているわけではありませんので、誤解なきように。
もう1つ勝手なことを書かせていただくと、お客様の「足のタップ」(曲に合わせて足でリズムをとる行為)も辛いところなんです。僕が演奏する会場は小さなところが多いですし「丸見え、まる聞こえ状態」です。ので、余計に気になるんでしょうが、自分のリズムと合わないテンポが目の前で出ていると、本当に泣きたくなるくらいの感じになります。これは、まだまだ僕の修行が足らないという証拠かもしれませんが、いつも試されます・・・こういう出来事も含め、毎回、ライヴは勉強です。
今回は、演者側からの“我がままな本音”を伝えさせていただきました。今後とも、上記の件、ご理解いただければ幸いです。そして、引き続き、一緒にライヴを作っていければ嬉しいです!
※画像はネットから拝借しております。あしからず。
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