レコーディング記 (3)

レコーディング3日目ともなれば、もう、生活・作業のリズムができあがっているので、“のったまま”の感覚でいけそう。だいたい、就寝、起床時間とも同じサイクルになってきたし。ので、今日はアップテンポの曲からスタート。曲名は「Spice!」。これは、昨年のインド・ツアーのときに作ったものですが、“山椒は小粒でもぴりりと辛い”的な作品を目指しました。ただ、アップテンポの曲でハマると辛いので、できるだけ3テークくらいを目標に作業を進めました。「ハマる」とは、何回テークをくり返しても途中でミスって、やればやるほど悪くなるパターンのこと。これに陥ると辛いどころの話しではありません! それこそ逃げ出したくなります(笑)。

で、無事に逃げ出すこともなく2曲目へ。次は、ライヴでお披露目したときに気に入ってもらった「Gentle Rain」。自分で言うのもなんですが、大人っぽい感じで、自分でも好きな曲のひとつです。そして、最後に録音したのが「Love Dance」というサンバ。タイトルは怪しいかもしれませんが、メロディーはもっと怪しいです(笑)。

今日(11/14)は日曜日ということもあり、なんと、京都から『プー横丁』のプーさんが陣中見舞いをかねて顔を出してくださいました。お土産にいただいた茶菓子がおいしかったなぁ。お茶とめっちゃ合うし~。ええブレークとなりました。そして終了後、夕食を一緒にすることに。話題は、この新譜のことはもちろん、ギター音楽全般のはなし。一般的にCDが売れないとか、ライヴの動員が減っているとか、今後、CDすらなくなるのでは、というネガティヴな話題に終始してしまいましたが(事実なのでしょうがない)、僕等はやり続けることで突破していくしかないわけで、とにかく良い作品、良いステージを作っていくしかなし(!)、という結論で散会。

つづく。