プリアンプのはなし―DI Plus Pre-Amp(Ultrasound)

はずかしい話ですが、以前、エレキ・ギターを弾いている頃、「メインのアンプを使ってるのに、なんで、その前にもうひとつのアンプ(プリアンプ)が必要なんだろう」と、ずっと不思議に思っていました。が、その“不思議なアンプ”を使っているギタリストの音は、格段によかったことを覚えています。じっさい、あるベース・プレーヤーに、プリアンプあり、プリアンプなしの両方を目の前で試してもらったのですが、やっぱり、あるほうが音の太さ・安定感など、明らかに違っていました。

で、同じことがアコースティック・ギターにも言えます。最近は、オンボード・タイプ(ギターに埋め込んだ小さなプリ・アンプ)のものもよくなりつつありますが、でも、れっきとしたプリアンプには勝てません。分りやすく言うと、つなぐだけで全体の音が太くなるし(低音が増えるという意味ではなく)、単純に良くなるんですよね。加えて、適正なゲイン/アウト・プットの音量など、音質とともに自分で調整できます。

The DI Plus Pre-Amp by Ultrasound Amplifiers. It’s a GREAT preamp, solidly built and VERY reliable. It would be more convenient if it had a mute switch…but I’m quite happy with the current model as it is!!!そこで、今日ご紹介する機種は、先月のツアーで使った『DI Plus Pre-Amp』(Ultrasound)です。これが、いいんです! 大きさも丁度いいですし、作りはかなり頑丈。ほんまに、しっかりしてます。肝心の音もクリーンで、ノイズも少ないです。画像は1チャンネル・タイプですが、『DI MAX』という2チャンネル仕様も出ていますので、用途に応じて選べますよね。EQは、高音・低音の2バンドですが、かと言って、別に中音域が抜けているという印象は全くありません。フィードバック対策もバッチリです。あえて、足らないところを言うとすれば、ミュート・スイッチがないところですかねぇ。でも、これは、別にフットスイッチを買って、音のon/off用に使えば済むことかもしれません。

電源は、アダプター(別売)と9V電池の両方OKです。DI Plusのほうは、ジャックを差し込んだ時点でONですが、DI MAXのほうには電池用だけのON/OFFスイッチがついています。僕としては、電池駆動はありがたいですね。例えば、フェスティバルとか出演者が多い場合、アダプターとか電源コードのやりくりが大変ですから。ただ、本番までシールドを抜いておくことを忘れると、その分、電池が消耗しますので、この点は気をつけないといけませんね。

上記のプリアンプの詳細など、下記のサイトをご覧くださいませ。

http://www.UltraSoundAmps.com (ウルトラサウンド・製造元)
http://www.acoustic-jp.com/ (中林貿易・日本総輸入/販売元)