ニュー・ギター:Alvarez・Yairi

レコーディング終了の翌日、2月13日、ニューギターの受け取りのため、岐阜県可児市にあるヤイリ・ギターさんの工房へお邪魔しました。このギターは、Alvarez・Yairiというブランド名で、新星堂さんが総販売元のものです。今回、すばらしい「縁」に結ばれて、この流れ(出会い)になりました。

どんなギターにするか、という話しが始まったのが昨年の10月。その時、今回の製作担当者の小池氏(名人!)のもとには数十本の製作中のギターが・・・ん~、この感じだと、僕のギターの完成は早くて1年後かな(?)くらいに思っていたのですが、ご厚意により、優先していただけることに。他の方に申し訳ない気持ちでしたが(待つ気持ちが分かるだけに)、内心、やっぱり嬉しかった、というのが本音です(笑)。その場で、材に関してなど、また僕のギターに対する思いを聞いていただきました。

そして、あれから4ヶ月。「ご対面!」の日。なんとも言えない気分でした。工房には、すでにWOWOWのクルーの方々がスタンバイされていました。彼らは長い時間をかけてヤイリ・ギターさんを取材されているようで、僕もその中にちょこっと入れていただいたわけですが、10月の話し合いの時から今回の受け取りも含めて、僕のギターが出きるまでをカバーしていただいた形になりました。ちらっとお聞きした放送日ですが、3月8日だったように思います。でも、確かではないので、改めてお知らせいたしますね。

さて、そのニューギターですが、小池氏の部屋へお邪魔すると、ディスプレー・ケースのなかに、なんと、軽いセーターのような服(カバー?)を着て飾ってありました! それを小池氏の手渡しで受け取り・・・この辺りから、興奮のせいか、記憶が薄いんですが(笑)、まず、匂いをかいだような気がします。木の香り、製作者の香りをうけとめるため。中をのぞき込むと、ネック・ジョイント部分に、「SUMIDE custom」と、小池氏のサインが書かれたプレートを発見。これに、また感激! 全体の印象ですが、とにかく美人です、このギターは! もちろん、音のほうも!大きさは少しこぶりなんですが、ボディーの厚みを5mm深くしていただいたことで、低音の感じもいいです。高音は硬くなく、甘い感じもありますので、10月に語ったことがそのまま音になっていた感じです。すばらしい! よく見ると、インレイがまた美しいんです。黒と赤がうまく使ってあって、品があります。弾き手は僕でいいのか(?)と反省モードに入りそうなくらいです(笑)。でも、魂と魂の融合は可能だと思いますよ!

この後、ピックアップのチェックのためPAシステムがあるホールへ移動。と思いきや、そこでは30名くらいの見学者の方々の勉強会のような会合が・・・で、僕がチェックを始めると、丁度その会合は終了となり、そのまま、なんと、僕のピックアップ・チェックの見学会に突入! まったくライヴ・モードではない僕でしたが(しかも完璧に普段着!)、3曲、ニューギターで演奏しました。一番前の席には、小池氏、そして、今回、初めてお会いした有名なK.Yairi社長。しかも、いきなり「叩きモノ」の曲をやってしまった・・・小池氏から「俺の娘をもっと大切にしろ!」と言われそうでしたが、温和な表情だったので、ホッとしました(笑)。演奏終了後、K.Yairi社長から温かいお言葉をいただいて、またまた感激。すばらしい一日となりました。

最後になりましたが、今回、ピックアップのことでヤイリ・ギターの森氏に大変お世話になったことを記しておきたいと思います。今後も、最適なシステムを追及していくことで一致していますし、氏の発想も含め、行く末が楽しみでもあります。
また、新星堂の皆さまにも大変お世話になりました。様々な人たちの想い(熱意)がこもった、このニュー・ギター。心して弾かせていただきます!

そして、このギターの“デビュー”の日ですが、3月18日から始まる『アコギで花を咲かせまショー』ツアー(w/Bob Evans)になります。ぜひ、「魂の音」を聴きに来てくださいね。お手数ですが、このツアーのスケジュールは「concerts」ページでご確認ねがいます。 よろしくお願いします! 

さぁ、今から、そのギターを弾こっと・・・いや、まずは匂いをかいで(笑)。