ソロギターお国事情

今日は、ツアー記の番外編として、ドイツで出合った各国ギタリストたちの「ソロギターお国事情」を少し書いてみたいと思います。

まず、結論から書くと、やっぱり各国ともまだまだマーケットが小さくて、仕事の量、経済面ともキツイというのが現状らしいです。生活をサポートするために、週に何回かギター教室をひらいているという人もいましたし、名のあるアーティストのバックアップの仕事でなんとか食っていける、という人もいました。その人は、「とてもじゃないけど、ソロ活動だけでは無理だ」とも言っていました。「集客も10名くらいの時があるし」と。また、国土の大きな国になると、“全国的”に展開するのは大変らしいですね。例えば、東海岸では人脈があっても、西河岸ではイマイチのように。まぁ、国内の移動が海外旅行並みということを考えると、うなずけるかなぁ。また、ある人は、「国内では仕事がほとんどないし、海外へ出るしかない」とも言っていました。

こうやって書くと、けっして「日本より海外のほうが盛り上がっている」と一概に言えないですよね。でも、僕が出会った人たちは、ほんとうにギターを愛している人たちばかりで、純粋なんです。情熱も失っていない。そんな彼らを見ながら、「なんとか、ええ方向へ行かんもんかな」と素直に思った次第。僕も含めて。日本のみならず、世界規模でソロギターの底上げができないものかと。

そのためには、まず、日本のソロギター界を(アジアも!)もっともっと盛り上げていかないといけませんし、各方面からの協力が必要になりますねぇ。一人の力はたかがしれていますが、お互いに協力し合うとパワー倍増どころか、3倍、4倍の力となっていけますから。

でも、とりあえずは草の根的な展開から始めるしかないのかなぁ。理想としては、1から6くらいへ一気にジャンプしたいのですが・・・