前半終了

早いもので、今日で今年の前半は終了。もう半年が過ぎたなんて信じられません! 明日から後半戦が始まるわけですが、とにかく健康で乗り切ることが一番かな。

で、僕の予定ですが、後半にはタブ譜(20曲収録!)の発売、企画モノのCD録音・発売、ドイツ・ツアーなどが控えています。まず、タブ譜は7月中旬前後には採譜が完了する予定です。それからチェックもろもろの作業を入れると、発売は8月末~9月初旬くらいになるかと思われます。そして、企画モノのCDとは、日本のギタービルダーが製作したギター(6名くらい?)を2人のギタリストがそれぞれ弾いて、作り手による音色の違いだけではなく、弾き手による音の違いも楽しんでいただこう、というものです。で、もうひとりのギタリストは、小松原俊さんです。ボーナストラックとしてデュエット曲も考えていますので、お楽しみに! 録音は8月末から始まります。 あと、ドイツのスケジュールですが、現在は「仮」の状態ですので、場所が確定してからお知らせしますね。今の予定だと、現地の滞在期間は26日間(!)という長さになるかも・・・

Stacey Kent

ジャズ・シンガーのステイシー・ケント。これまで、これほどキュートでセクシーな歌声を持ったシンガーに巡り合ったことはありませんでした。ほんとうに久しぶりに、心の奥深いところまで歌声が届くアーティストの存在を知ることができて、今、幸せを感じるとともに、改めて音楽の力を再認識しているところです。完全にハマってしまった~! もし、彼女の歌をライブで聴いたら、おそらく失禁モノかな(笑)。 巷には、売らんがための音楽が溢れていて、素直に「すばらしい」と言えるものが少なくなってきていますが、彼女の歌声・音楽は、心から「すばらしい!」と言いたくなるんですよね。 

彼女のプロフィール的な部分の知識はないのですが、きっかけは、あるコンピレーションCDに彼女の歌が1曲収録されていたこと。で、それ以来、フル・アルバムを聴いてみたいと思っていて、今回手に入れたのが”Collection 2″というベストものだったんです。また、これがいいっ! 選曲(ほとんどがジャズ・スタンダード)、曲順、すべて良しで、ほんとうに癒されてますぅ。

そんな歌を聴きながら、「お返しに彼女に捧げる曲を作らなあかんなぁ・・・」と勝手に思う自分は、初恋気分かなぁ(笑)。

続々と新曲が・・・

もう、すでに30曲くらい新曲ができているんですよ! 我ながら「すごいスピードやなぁ」と思いますが、僕の場合、別に早く完成させようとして急いで作曲するわけではありません。不思議なもので、時間をかけて頭の中で「あ~でもない、こ~でもない」と小手先のアイデアに頼るとロクなものができないんです。もちろん、じっくりと腰を据えて作ったほうがよいタイプの曲もありますが、時間と質は比例しないような気がしますね。少なくとも、僕の場合は、そうです。

新曲が出来るたびに、「ひょっとしたら、この曲はこれまでで一番ええんとちゃうかなぁ」と思ったりもします(笑)。が、それもひと時の自己満足で、次に出来た曲をICレコーダーで聴きながら、「いや、このほうがええでぇ」と思ったり、なんか浮気っぽい自分がいたりして、けっこう作曲は”オモロー!”なんですよね。

曲作りで大切なのは、「ひらめいた瞬間を逃さない」ということかな。この感覚は、カメラで写真を撮る瞬間に似てるかもしれませんね。で、自由自在にひらめきを誘発できれば問題ないのですが、こればかりは”積極的に待つ”しかないのでしょうか。だから、僕の場合、作曲をしようとしてギターを持つわけではないんです。いつも練習の過程でひらめく(上から降りてくる?)ことが多いので、きっかけをつかむまで、好き放題に弾きまくります。当然、魚釣りのように、まったく釣れないときもありますが、それはそれで「よし」とします。逆に、連続してきっかけがつかめる時もあるから。

なんか蝶々の動きに似てるのかなぁ・・・蝶々は追いかけたら逃げていきますよね。でも、こちらが気分を大らかにして待ってると、向こうから飛んできてくれたりします。作曲の「きっかけ」とか「ひらめき」って、そんなひとコマに似てるかもしれませんね。

苦難の日々

『シグナル』が解散して、事務所も離れ、ひとりぽっちになった時、しばらく貧しい生活が続いたことがあります。住まいは四畳半の安アパート。もちろん、風呂なし、共同トイレ。この時ほど、裸電球を見ながらどん底の孤独感にさいなまれたことはありませんでした。文字通り、明日への不安、今後の進路などなど、心配事はつきなかったわけですが、経済的にも先が見えないということで、食費は一日平均200円くらいで済ましていました。様々なことが頭をよぎるなか、「そろそろ音楽界から身を引く時がきたのかなぁ」という思いが片隅にあったのも事実です。

今でも、この頃のことはちょくちょく思い出します。まぁ、人生、上を見ても下を見ても切りがないのですが、本当の意味で「原点に戻れた」(自分の選択ではなかったにせよ)ということで、貴重な人生の一時期だったように思います。それ以降、「ありがたみ」という言葉に対する感覚が変わったような気がしますね。同時に、自分は「一人ではないんだ」という単純なことにも感謝の気持ちがわいてきたし・・・。

「今の自分」と「昔の自分」、今日はそんな“二人”を照らし合わせて、思いを巡らしてみました。

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TOPAZ
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NIGHT GROOVE
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KAMIKAZE
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雑草魂

以前、「ど根性大根」というのが話題になったことがありますが、最近あこがれるのは、道端の雑草の強さ、ですね。人に踏まれ、車にひかれ、雨風にさらされても生きていけるタフさ。雑草=根性というのは言い古された例えですが、でも、やっぱりあこがれるなぁ。肉体的にも精神的にも欲しいねぇ、あの強さ! 

あと、竹の“根性”も捨てがたいですよ(笑)。しつこいくらいの根のはり方は半端じゃないから。昔、オーストラリアに住んでいた頃、家の庭のフェンス沿いに数多く竹が植えてあったのですが、隣から文句が来るくらい根をはってしまって、結局、全部切り取って再び生えてこないように薬をまかないといけなくなったことがあるんです。たしか、もし自分の庭に竹を植えたい場合は、例えば、使わなくなったバスタブとかに入れてコンクリートで固めてから、それを庭に埋めるようにしないとダメだというようなルールもあったかな。ということは、竹は海外では悪役なのかなぁ(笑)。京都の嵯峨野の竹林なんてめっちゃええ感じやけど。

雑草にしても竹にしても、見えないところ(埋れている部分)がしっかりしてるからタフなんでしょうね。やっぱり、土台、基礎・・・が肝心ということか!?

Acoustic Guitar Book 27

お知らせです。僕とダグ・スミスのインタビューが出ている『アコースティック・ギター・ブック 27』(シンコーミュージック・ムック)が明日発売(6/25)になりますので、ぜひ、買って読んでくださいね。ちなみに、特集のほうはマーチン・ギターのようです。DVDも付いて、2,625円。よろしくお願いしますね!

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滝ともはる・デビュー30周年記念コンサート

以前、このブログでもお知らせしていました、滝ともはるさんのコンサートの詳細を載せておきますね。すでにチケットは発売されていますので、ぜひ、興味のある方はよろしくお願いいたします。僕もゲストで呼ばれておりますし、彼とは久しぶりに共演しますので(何をやるか分かりませんが)、すごく楽しみにしています。

~滝ともはる・デビュー30周年記念コンサート~

●10月17日(金):関内ホール・大ホール(横浜・関内)
チケット:7500円(全席指定)
開場:18:00 開演:18:30
お問合せ先:KMミュージック:045-201-9999
チケットぴあPコード291-595
【ゲスト】上田正樹、桑名正博、高山厳、因幡晃、平山みき、大森隆志、他。 

近い客席・遠い客席

僕が演奏する場所は小さなお店が多くて、ステージから最前列のお客さまとの距離が1メーターくらいの時もあるんです。まさに、「まな板の鯉」状態(笑)。この至近距離ゆえ緊張したりとか、やっぱりあるんですよねぇ。「見られている」という感覚は大ホール(遠い客席)でもあるんですが、小さなお店では「見られている」というのを、より強烈に意識するわけですから、どうしてもプレッシャーになってしまいます。何十年やってても、出番前(とくに5分前)とか最初の1~2曲は緊張するのに、そのうえ距離感からくる緊張も加わるわけですから、いつもライブの入り方には気を使います。

この「緊張感」、好いほうに転ぶと集中力が高まるから大歓迎なんですが、逆に、緊張しすぎると頭の中が真っ白状態になってパニックに・・・指がとんでもないところを押さえたり、歌手だと、急に歌詞が出てこなかったりとか、例のイヤ~な感覚。ちょうど、高所恐怖症の人が(僕のこと!)高いところへ上ったときの感覚に似てるのかな(笑)。

一方、大ホールの場合、あの客席までの遠い距離に救われることが多いんですよね。演者は、広い空間を利用して、文字通り「遠い存在」でいられますし、照明や音響の助けもあります。僕は、すばらしいアーティストとは、この空間(距離)を上手く(&さりげなく)使える人ではないかと思っています。

もちろん、ライブ・ハウスにも狭いなりに空間があります。理想を言えば、その狭い空間で広い空気感が出せればいいなぁ、ということなんですが・・・

「続ける」ということ

お陰さまで、「ギターを弾く」ということに関しては、間違いなく今後も続いていくことだと思いますが、逆に、続かないものもありますよね。今、また「歩き」を再開しました。健康維持はもちろんですが、10月末から始まるドイツ・ツアー(+オランダ1ヶ所)に備えて早めのシェープ・アップが狙い。先日、仮のスケジュールがメールで送られてきましたが、18連続公演という強行日程! ん~、体力が持つかな~、が僕の第一印象でした。で、ウォーキングとなったわけですが、これが続くかどうか、ちと心配・・・なぜかと言うと、これまで何回も「三日坊主」で終わった実績(?)があるから(笑)。

「続くもの」と「続かないもの」の境には何があるのでしょうか? 何でも日課になるまでが大変なんでしょうが、そこまで行くには、ある程度、自分に「やらなあかん!」とプレッシャーをかけていく必要があるんでしょうね。もちろん、それを上回る「好きやねん!」という自分を自然と動かすエネルギーがあれば苦になるどころか、楽しくてしょうがないんでしょうが、そうそう好きな対象があるとは思えないから、やっぱり「根性論」が入ってくるのかなぁ。この「根性」ですが、もう死語になった感さえありますね。好きな言葉ですが(笑)。僕の場合、ギターに関しては、根性というより、「見返してやる!」(=ギター1本でも十分に戦えるという証明、言葉ではなく「音」で)という、もっと火力の強いマグマのように燃える感覚を持ちながらの日々でした。

歩きながら、ふと10年前頃の自分を思い出してしまったなぁ・・・ 

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誰にでも「癖」というのはあると思いますが、意外と自分では気がつかないもののようです。が、気がついているものもありますよね。僕の場合、ステージでは、「あ~、お腹が痛い」としか見えないようなギターを弾く表情ですかね(笑)。実際に胃薬を差し入れてくださったファンの方がいたくらいですから、かなり痛そうな顔らしいです。まぁ、これは自分のビデオとかを見て百も承知なのですが、もう表現の一部なようなものですので、治らないかな。それを見て、皆さんのお腹が痛くならないことを祈ってますぅ(笑)。

で、普段の生活では、僕は、とにかく料理でも紅茶(ミルクティー)でも「まぜる」のが大好き(癖)なんです。とくに、カレーとかの場合は、お玉(杓子)を手に持った瞬間からまぜないではいられない「まぜフェチ」なんです。右へ数回、左へ数回、そして縦・横へと流れに逆らってまぜるのが好き(!)、という変わり者。なんちゅうか、渦潮のごとく(とか洗濯機みたいに)、カレーが渦を巻くのが好きなんです(笑)。まぁ、料理的にはまぜ過ぎはよくないのでしょうが、ん~、たまらん、この感覚! でも紅茶の場合はもう少しおとなしくしています。右へ3回、そして逆方向へ1回でフィニッシュくらい。この最後の逆方向の「まぜ」が効くんです。といっても何にか分かりませんが(笑)。