スタンダード・チューニング

最近、立て続けにスタンダード・チューニングの新曲ができました。ここのところ、僕の練習用のギターはスタンダード・チューニングのまま。以前は、気がつけばDADGAD(1、2、6弦を一音下げた調弦)にしてあって、自ずとそのチューニングで練習やら作曲をしていましたが、今は原点復帰というか、またスタンダード・チューニングから再スタートしなおした感じです。別に特別な意識をしているわけではないのですが、今一度、基本的なチューニングを見直すことで、何か新しい発見でもあるかもしれないという気分でしょうか。

思い返せば、僕がギターを始めた頃は「コード」というものの存在すら知りませんでしたし、ましてや「変則チューニング」なんて完全に発想外でした。ので、初めてコードというものを知った時と、その響きを耳にした時の驚きと感動は計り知れませんでした。今でも鮮明に記憶に残っていますねぇ。とくに、Eのコード! そして、次に驚いたコード系は「メージャー・セブンス」。これは、当時、『ガロ』というグループがよく使っていて、たったひとつの音をメジャー・コードから半音下げるだけなんですが、すごくお洒落で都会的な感じがして、田舎者の僕の耳には「なんじゃこれっ!?」と衝撃が走ったことを覚えています。とくに、Fメジャー・セブンス → Cメジャー・セブンスの流れは大好きでした!

今後も、様々な「変則チューニング」を使うギタリストが出てくるでしょうが、基本はやっぱり「スタンダード・チューニング」。なんでも「基本が肝心」とはよく言ったもので、まさにその通り! ここへ来て、再びそんな基本のチューニングに目覚めたことに何か意味でもあるのでしょうか・・・。