カナダ・ツアー記

まだ時差の名残りで身体のリズムがおかしいなぁ・・・今日も早朝に何回か目が覚めてしまった。それに、まだボ~っとして何もしたくない感じなんですが、記憶が新鮮なうちにカナダ・ツアー(ブリティッシュ・コロンビア州内)に関して書いておかないとねっ!

さて、今回は2週間の滞在で13公演という、かなりハードなスケジュールでした。一番心配していたのは、バンクーバーに着いたその日の夜にツアー初日の幕が開くこと。ので、体調面では、行きの機内でどれくらい眠れるかの一点にかかっていました。念のため睡眠導入剤とか、枕とか、ブリーズ・ライト(鼻に貼って息をしやすくするテープみたいなもの)とかを機内持ち込み荷物に入れていたのですが、なんと、僕の席の近くに赤ちゃんが二人もいて、結局、夜泣きの連続でほとんど眠れないまま現地着となってしまいました。プラス、元来の“飛行機嫌い”(めっちゃ怖いねん〔笑〕)も手伝ってか、上記のグッズはことごとく効き目がありませんでした!? それでも、空港で相棒のドン・アルダーと元気に再会してからは安心できましたが、頭の回転は鈍~い感じがして、「今夜のライブは大丈夫かなぁ」と一抹の不安がよぎっていました。会場入りまで、仮眠する時間はあったのですが、荷物の仕分けとかライブのことを考えていると、結局、眠れませんでした。この時ほど「いつでも、どこでも眠れたらええのになぁ」と強く思ったことはありませんでしたねぇ(笑)。僕は、やっぱり神経の線が細いのかなぁ。それにしても、17時間の時差はこたえる~! たまらん!

さて、初日の会場はクールな和風レストランLime Restaurantというところ。定期的にライブもあるということで、ステージもセットしてありました。ドンによると入りは上々ということで、月曜日にもかかわらず開演時には9割がた(70名程度)入っていました。ドンが気を遣ってくれて、僕は最後に演奏したほうが良いと言ってくれたのですが、その時すでにかなりの「おねむ状態」で、「ステージででっかいあくびでもしたらヤバイ」と焦っていたこともあり、先に演奏させてもらうことにしました。会場には数十年前からの友人でもあるビクターも来てくれて、心強かったけど、やっぱ時差と寝不足に完全にやられた感じで、演奏のほうは普段では絶対やらないような単純ミス(あるセクションを飛ばしたりとか!)が出てしまった・・・ということで、もちろんMCの英語のほうも乱れ気味。でも、お客さまの反応から判断すると受けたような気がするけど、どうだったのかなぁ。思えば、本当に長~い一日やったなぁ!

翌日は、スタンレー・パーク内にあるレストランでの4組が参加するチャリティー・ライブ。ので、一人3曲ずつのみということで、比較的気分はラクでした。会場は超満員。300名くらいいたのかな。このライブの進行方法が面白かった。ステージに全員集合して、右から順に1曲ずつ演奏していくわけです。MC~曲~MC~曲・・・という風にリレーで。僕は、Dragon, Born To Groove, Michelleを演奏しました。客層はギター好きの人たちではないのですが、反応は良かった! 最後は全員で「アメージング・グレース」を大合唱。結局、僕も歌わされる羽目になり、歌詞をまったく知らないので、「では、僕は日本語で歌いま~す!」と言って、「♪ラララ~、ララララ~」とカタカナひとつで唄い、「日本語って簡単なんですよっ」とフォローすると、これが大受け! 普段はチャリティーと縁は遠いのですが、「少なくとも何か役に立っている」という感覚は清々しいものがありますね。当然、ギャラ無しですが、「そんなの関係ねぇ!」という気分でしたねぇ(笑)。

つづく・・・